2007年07月28日

POEM★籠の中の鳥

部屋の窓ぎわに銀色の鳥籠

美しい声で鳴く虹色の小鳥

尾が長くて風に揺れている



そっと近づきながら

私は小鳥の気持ちになっていた

「こんな狭い籠の中にいて悲しくて鳴いてるの?」



病弱でめったにこの洋館から

外に出ることもない私のために

父がプレゼントしてくれた小鳥



この部屋で一緒に過して一週間も経った



小さな扉を開けて

柔らかく手の中に包んで

籠から初めて出してみる



「ありがとう…

自由に空を飛んでほしい…

私の変わりにいろんな世界を見てきてほしい」


そう呟いて手の平をゆっくり開けた

小鳥は少しためらいがちに

ジッとしていたけど

お礼を言うように小さく鳴いて

空の向こうへ羽ばたいていった



少女の頃の想い出の一欠片



籠の中の鳥…それは私一人で十分なのだ







Posted by ALICE at 19:38│Comments(2)
この記事へのコメント
初めまして、hi-saと申しますm(_ _)m

足跡から、辿って来ました☆

初ブログおめでとうございます!

素敵な詩&エッセーなブログ楽しみにしてます(*^_^*)

また、私のブログにも遊びに来て下さい☆

また、遊びに来ます(^o^)/
Posted by hi-sa at 2007年07月29日 15:52
hi-saさん

はじめまして

コメントありがとうございます (^^)

時間ある時いろんな方のブログを読んだりしますが

とても勉強になります

私もまた遊びに行きますね ♪
Posted by ALICE at 2007年07月30日 10:10
 
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